足の神様・仏様

日本全国の足の神様漫遊記

ビリケンさん【大阪府大阪市】

ビリケンさんの紹介

大阪の名物といえば、通天閣通天閣の名物といえばビリケンさん。通天閣周辺の商店街のあちこちにビリケンさんのレプリカ像があります。大阪の地下鉄、堺筋線恵美須町駅で下車し、地上に出て、通天閣本通商店街を約100メートルほど歩くと通天閣の入り口にたどり着きます。先ずは、エレベーターで2階に上がり、展望台の入場チケットを買います。(大人600円)。約100mの高さをエレベーターで昇りきると展望台に到着します。ビリケンさんは、エレベーターの裏側にいらっしゃいます。「神様」というには、あまりにも商業化しているかなと感じました。ビリケンさんの前で派手な制服を着たスタッフが数人記念撮影をしていて、映し終わった写真をモニターで確認し、スタッフが声をそろえて「めっちゃええやんっ!」と連呼していました。神様を商業的に利用しているんじゃないか!とも思いましたが、ビリケンさんは、余程寛大な心の持ち主なのか、周辺の商店街や通天閣に、福の神として御利益をもたらされている神さまでもあるので、大阪を象徴する神様らしくていいのかなとも思いました。
 
 
 
 
ビリケンさんとは
 1908年、アメリカの女性芸術家、フローレンス・プリッツの発案と言われています。
彼女が夢の中で見た神様がモデルになっていると言われています。その後、シカゴにあるビリケンカンパニーという会社がビリケンの貯金箱、ビリケン像を発売し、「幸福の神様」として世界中に流行しました。アメリカでビリケンが誕生した翌年の1909年頃、ビリケンは日本に上陸大きな話題を集めます。1911年、大阪の繊維会社「神田屋田村商店」(現在の田村駒)が商標登録を行い、販売促進用品や商品キャラクターとして使用しました。何年かの大流行の後、アメリカではいつの間にか姿を消してしまったのですが、日本ではその後も「幸福の神様」として人気を集めました。
足の裏を撫でれば、願いごとがかなうと言われています。
1912年(明治45年)には、大阪の新世界の遊園地「ルナパーク」(現在の新世界・通天閣一帯にあったテーマパーク)にビリケン堂がオープンします。しかしビリケン像は、ルナパークの閉鎖と共に行方不明になってしまいました。
時は変わって1979年(昭和54年)、通天閣に「通天閣ふれあい広場」を作る際、かって新世界の名物であったビリケンを復活させることになり、1949年(昭和24年)に田村駒が作っていたビリケン像を通天閣に貸し出し、通天閣で盛大なイベントが行われたのです。 またそれをモデルにして作られたのが今の通天閣ビリケンであり、新世界に「お里帰り」したのでした。
 
 
 
◇ アクセス
JR環状線新今宮駅から徒歩10分
地下鉄堺筋線恵美須町駅から徒歩3分
地下鉄御堂筋線動物園前駅から徒歩10分
阪堺電軌阪堺線恵美須町駅から徒歩3分
市バス地下鉄恵美須町から徒歩3分
なんばから無料送迎バス(1時間に約2本)
 
 
◆ 周辺の見どころ
新世界
 
 
◆ 鎮座地
通天閣(大阪)
 
 
 
 
 
 
◇ 参考資料
通天閣公認ビリケン公式サイト
 
元記事投稿日 2011年9月7日(水)