延壽院【宮城県仙台市】
◆延壽院(浄圓房)への行き方
JR仙台駅から山形方面に向かう仙山線に乗り、 1駅目の東照宮駅で下車します。駅の改札口の前にある階段を降りると公園があります。その公園を突き抜けると左手には踏み切りがあり、右手に東照宮があります。まずは東照宮の参拝をお勧めします。東照宮の参拝が終わったら、先程の踏切を渡ってください。しばらく歩くと川があります。河川の手前の小路を左折すると天台宗眺海山延壽院(浄圓房)がの山門が見えます。
◆延壽院の紹介
延壽院は、創建当時仙台東照宮の別当寺院泉岳院の傍院として、万治3年(1660)に建立され、寺領三十五石をふせられていましたが、文政元年(1818)に焼失。文久元年(1861)に泉岳院住職亮湛大和尚が再建。その際に、浄圓坊の 木彫像を一体造り、「浄圓房大権現」と尊称し、「阿弥陀如来」の石像と共に御本尊として本堂「浄圓堂」に祀り、今日に至っています。
◆足の神様・浄圓房大権現とは
浄圓房大権現とは、江戸時代初期に仙岳院で修行して「浄圓坊」と呼ばれた実在の僧侶です。浄圓坊は、韋駄天の様な健脚で、師僧が臨終の時に好物の最上の豆腐を所望したところ、即座に最上まで往復して豆腐を持ち帰り食膳に供して喜ばれた。と伝えられています。
一生の間、湯殿山へ往復すること238回に及んだ霊験を讃えて、「浄圓房大権現」と尊称して祀られたました。足の病など難病を治す霊験があるとして、今も尚、尊崇を集めています。