足の神様・仏様

日本全国の足の神様漫遊記

宇治神社【三重県伊勢市】

宇治神社のご紹介
  宇治神社は、神路山のふもと、五十鈴川のほとり(左岸)に鎮座しています。宇治神社は、伊勢神宮内宮のおひざもと鳥居前町(宇治)を守られている氏神様がお祭りされています。また、中世より鳥居前町として栄えた館、今在家、中之切、浦田の宇治4ケ町とこれらの町で暮らし、働らき、縁ある人々をお守りする産土神でもあります。明治41年に、4カ町でそれぞれ祀られたいた神社の御祭神と旧内宮諸官社の御祭神数柱が宇治神社に合祀され、現在に至っています。
  街道に面した鳥居をくぐり、石段を登ると、白地に黒字で「足神さん」と書かれたのいくつもののぼりが見えてきます。 社務所前の石段を更にのぼり、二の鳥居の左手に足神さんを祭った神社があります。祠の前には、「撫石」があり、石に触れてから患部に触れると、良くなるといわれています。
 
◆御祭神
大山祇神 (オオヤマツミノカミ)  主祭神  【山神の最高神
宇摩志阿斯訶備比古遅神 (ウマシアシカビヒコジノカミ)  【足神さん】
宇迦之御魂神 (ウカノミタマノカミ)  【蓬莱稲荷神社】
玉移良比賣神 (タマイラヒメノカミ)
御裳須曽姫神 (ミモスソヒメノカミ)
豊玉比賣神 (トヨタマヒメノカミ)
天兒屋根命 (アメノコヤネノミコト)
速秋津比女神 (ハヤアキツヒメノカミ)
新川比賣神 (ニイカワヒメノカミ)
火産霊神 (ホムスビノカミ)
水波賣神 (ミズハノメノカミ)
神名不詳一座
応神天皇 (オウジンテンノウ)
天見通命 (アメノミトオシノミコト)
大職冠鎌足神霊 (タイショクカンカマタリシンレイ)
和気清麿神霊 (ワケノキヨマロシンレイ)
菅原道真神霊 (スガワラノミチザネシンレイ)
楠正成神霊 (クスノキマサシゲシンレイ)
彌武彦神 (ヤタケヒコノカミ)
羽倉東麿神霊 (ハクラアズママロシンレイ)
岡部真淵神霊 (オカベマブチシンレイ)
本居宣長神霊 (モトオリノリナガシンレイ)
平田篤胤神霊(ヒラタアツタネシンレイ)
 
 
◆足の神様とは
  足神さんとして祀られているのは、宇摩志阿斯訶備比古遅神で、古事記では、天地が初めて開けた時に四番目にお生まれになった神様 とされています。この神様は、生き生きとした生命力を授け、細胞の働きを活性化させ、病気を癒して下さいます。また、微生物のはたらき、菌類の発酵をも促されます。宇治神社では、「足神さん」と呼び親しまれ、病気平癒の祈願、お礼にとわらじを奉納する習わしがあります。
  「人生の足取りが良くなる」とも言われます。また、近年ではスポーツ選手が「足が速くなるように、良い記録が出るように」とのお参りや医療関係者の参拝も見られます。アテネオリンピックに臨み、マラソン野口みずき選手が祈願し、金メダルを取ったことで注目されました。
 
また、『神宮略典』によると宇治神社は、皇大神宮末社に足社(あしたてしゃ)に擬し、一説には、宝暦年間(17511764)磯辺街道、笹原茶屋の亭主が、老狐が足を傷めて治療に手を尽くしましたがその甲斐なく悶死し、亭主はこれを厚く葬り、山神に祖霊と祀り崇敬しました。足の疲労平癒を祈れば、必ず加護ありと遠来より祈るものが多くなり、わらじを献ずる習慣がありました。
 
◆住所 
  三重県伊勢市宇治今在家町172 イメージ 5イメージ 6イメージ 7イメージ 1
 
 
 
 
 
 
 
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◆参考資料
  伊勢市観光協会 公式WEB
 
  宇治神社縁起のしおり