◆足王(あしおう)神社の紹介
岡山駅から姫路方面へ電車で約18分の瀬戸駅で下車し、タクシーで15分くらいのところにあります。山陽団地を突き抜けた山の中腹に鎮座し、鳥居の前の両脇にある黒い足の形をした石像は、狛犬よりも存在感を示しています。この足の石像に手で触れて、患部をなでると良いと云われています。階段を上ると「病の根を切る」という意味も込めて多くの鎌が奉納されている鎌殿があり、更にその奥には、拝殿、本殿があります。
◆足の神様とは
足名椎命・手名椎命は、夫婦神で、出雲国の簸川の川上に住み、八人の娘がいましたが、恐ろしい八俣の遠呂智(やまたのおろち)に、次々と娘たちをさらわれて、ただ一人残った櫛名田比売命(くしなだひめのみこと)と暮らしていたといいます。娘たちの手足を撫でる様に愛して育てたという伝承により、手や足の病に霊験があらたかと云われています。櫛名田比売命は、大蛇退治を引き受けて命を救ってくれた須佐之男命(すさのおのみこと)に嫁ぎました。
◇御祭神
大国主命(おおくにぬしのみこと)
足名椎命(あしなづちのみこと)
足名椎命(あしなづちのみこと)
手名椎命(てなづちのみこと)
◇ 祭礼
春の大祭 4月29日
秋の大祭 9月29日
月並祭 毎月29日
◇ 由緒
江戸時代の終わりに岡山藩和田村の給人であった梶浦勘助が自宅に祀ったのが始まりと伝えられています。その後、ご神託を受けて現在地の50mほど東の路傍に祠を設け、幾度か遷宮をおこない現在地に遷りました。当初は足名椎命と手名椎命の二神を祀っていましたが、1953(昭和28)年に大国主命を併祀し、三柱の神を祭神としました。
◆ 周辺の見どころ
足王神社から南に徒歩15分くらいの所に県下では唯一水を湛えた周濠をもつ前方後円墳の雨宮山古墳があります。その周辺には、陪塚(ばいちょう)と呼ばれる帆立貝方の前方後円墳、茶臼山古墳などが点在しています。また、近くには、備前国分寺跡もあります。
・雨宮山古墳
・備前国分寺跡
◆鎮座地
◆参考資料 神社のWEBサイト
元記事投稿日平成22年5月15日