大宮氷川神社【埼玉県さいたま市】
◆氷川神社の紹介
埼玉県のJR大宮駅を下車して、15分ほど歩くと氷川神社はあります。裏参道からの参拝となりますが、東武野田線の北大宮駅で降りると、徒歩5分程度で境内にたどり着けます。この神社が鎮座まします大宮という地名も、この神社が「大いなる宮居」と言われたことが由来しています。2キロ以上歩くことになりますが、参拝の際には、JR京浜東北線「さいたま新都心駅」近くの、一の鳥居から表参道を歩かれることをお勧めします。二の鳥居までは、約1キロあり、二の鳥居から三の鳥居までは、美しい並木道が約1キロ続きます。三の鳥居を超えると、丹塗りの美しい太鼓橋があり、その先には、鮮やかな朱色の楼門があります。楼門をくぐると実に立派な舞殿があり、舞殿の先には、拝殿、社殿があります。御祭神は、須佐之男命、奇稻田姫命、大己貴命で、出雲系の神様が祀られています。氷川神社の創建については、諸説がありますが、少なくとも2000年以上前からこの地に鎮座していたようです。
◆足の神様とは
氷川神社の太鼓橋を渡り、朱塗りの楼門をくぐらず、右手に行くと、社殿の東側に摂社の門客人(まろうど)神社(左側)と末社の御嶽神社(右側)が並んで鎮座しています。足の神様は、門客人神社で、奇稻田姫命の父母神である足摩乳命と手摩乳命が祀られています。門客人神社は、以前、荒脛(アラハバキ)社と呼ばれていたという説があります。大和朝廷以前に信仰されていたとされるアラハバキ神を祭る社は、東北を中心に主に中部地方以東に多くみられます。また、西日本にも大和朝廷以前の信仰があったと思われる客人神社が各地に見受けられます。アラハバキ神については、記紀への記載は、一切なく、謎に包まれた神様ですが、ハバキが脹脛(ふくらはぎ)を表すことから、足の神様として信仰されています。東日本を中心に各地にあるアラハバキ神を祀る社では、主宰神として大己貴命など出雲系の神様が祀られていることが多いようです。
◆門客人神社の御祭神
足摩乳命・手摩乳命
◆謎
アラハバキ神については、諸説があり謎が多すぎるので、今後の課題です。
◆ 周辺の見どころ
さいたま市立博物館
さいたま市宇宙劇場
◆鎮座地
◇参考資料
『大宮氷川神社』
『客人社と荒波々幾神を祀る神社一覧』