足の神様・仏様

日本全国の足の神様漫遊記

飛来神社【福岡県福岡市】

◆飛来神社のご紹介
  飛来神社は、博多駅・新幹線側の筑紫口から歩くと15分ほどの吉塚3丁目にあります。鳥居を抜けると拝殿がありますが、拝殿には、何枚もの戦国武者の絵がかけられています。武者絵の中に溶け込むようにかけられている額には、「飛来神社 子の成長・手足の痛み」という説明書きがあり、そこには、『筑前国風土記』にある神社の由来が説明されています。その説明によると、この村に温泉があり、その温泉の湯守の神として大巳貴命と少彦名命の二柱の神様を勧請しました。後にこの温泉に薬師如来を守り神として祀るようになったことから、この二神を温泉の程近くにあるこの地に遷座し祀るようになったとあります。
 通常、神社の御神体は、本殿に厳重に納められて、祭典の時に宮司しか拝することができないというところが多いのですが、「お飛来さま」として親しまれるこの神社の御神体の神像は子どもたちと遊ぶと喜ばれると言われ、夏になると子どもたちが川に投げ込み、浮き袋がわりにして遊んだこともあったそうです。
 
◆御祭神
少彦名命(すくなひこなのみこと)
 
◆足の神様とは
  まず、大巳貴命は、国土建設、医療の神様として祀られることが多い神様です。少彦名命も国土経営や、医療の神様として崇められていますが、特に多くの温泉を開拓したり、酒の醸造法を指導して医療に役立てたことから、医薬の神様、子供の守護神、手足の神様として祀られることが良くあります。昔、この村に温泉が有ったという事から、国土の繁栄や温泉の守護を願って、二神が勧請されたのではないかと思います。少彦名命は、非常に背が低く、手足も不自由であったという伝説もあることから、子供の守護神、手足の神とも考えられていました。飛来神社では、祭礼の時に、手や足の病気にも御利益があるとして、木でつくられた手形や足形を奉納する風習もあります。
 
◆住所 
  福岡県福岡市博多区吉塚3丁目11番地(旧 東堅粕)
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◆参考資料
 ふくおかの、神社あそび。
 
 吉塚物語