全性寺 【石川県金沢市】
◆金沢の寺院について
金沢駅の東側に卯辰山という山があります。山頂から浅野川に至るまでの南東部一帯は、東山と呼ばれ、伝統的な建造物が沢山あります。この一帯には、多くの寺院もあり、東山・卯辰山山麓寺院群と呼ばれています。県道359号線の森山1丁目の信号を卯辰山山麓苑に向う路地を入っていき、3~4分歩くとその山門にたどり着きます。金沢駅からタクシーで10分くらいですが、今回利用させて頂いたタクシーの運転手さんが非常に金沢の歴史に詳しい方で、現地に到着するまでに色々と金沢の寺院について教えて頂きました。10分ほどの間に教えて頂いた内容を箇条書きにしてみます。
・金沢には、寺町が3か所あるが、駅周辺に浄土真宗系の寺社群を入れると4か所と言っても良い。
◆全性寺の概要 (金沢市観光・旅行見所ナビより)
全性寺の創建は大永2年(1522)日仁上人が開山したのが始まりと伝えられています。当初は越中放生津(富山県射水市)にありましたが、後の加賀藩2代藩主となる前田利長が領主時代に庇護となり、利長の赴任先である越中富山(富山市)、越中守山(高岡市)と随行し、天明6年(1786)に現在地に移りました。その後も前田家との関係が深く10代藩主前田重教の生母が安産祈願のために重教の守本尊である不動明王像を寄進しています。正面の山門は18世紀後半に建てられたと推定されている建物で、三間一戸、入母屋、桟瓦葺、楼門形式、2層目には高欄が廻り、楼門全体がベンガラで彩色されています。内部には仁王像を安置し、健康と健脚を願って多くのわらじが奉納され楼門が赤いところから「赤門」や「赤門寺」などと称されています。全性寺山門は金沢市内に残る数少ない寺院楼門建築の遺構として貴重な存在で平成16年に金沢市指定文化財(有形文化財・建造物)に指定されています。
◆ひとこと
実は、全性寺に来るのは初めてではありません。小学3年生から6年生まで金沢の卯辰山山麓に住んでいたので、全性寺の前をよく通っていました。いつも太鼓の鳴っているお寺という印象でした。また、寺院内には小さな池があり、池のほとりにモリアオ蛙の卵を取りに来た思い出もあります。(当時はまだ天然記念物ではありませんでした)
◆住所
金沢市東山2-18-10
◆参考WEB
金沢市観光・旅行見所ナビ
金沢の総合情報 きまっし金沢
◆周辺の見どころ